共用メモリーはデータ共用のために役立ち、また複数プロセス間で共用されているリソースを 監視するためにも役立ちます。 これでアプリケーションは、データを複数回 (パイプ、メッセージ・キュー、およびソケットで) 移動せずに済みます。
共用メモリーは、複数のプロセスがデータ (すべてのプロセスがアクセスを必要としている制御情報など) を 共用するために効果的な方法を提供します。 プロセスはセマフォーを使用して、何度も共用メモリーにアクセスします。 たとえば、サーバー・プロセスはセマフォーを使用して共用メモリー・エリアをロックし、次に そのエリアを新しい制御情報で更新することができます。 さらにセマフォーを使用して共用メモリー・エリアをアンロックし、次に共用しているプロセスに通知することができます。 情報を共用しているクライアント・プロセスはそれぞれ、セマフォーを使用してそのエリアをロックし、読み取り、 別の共用プロセスがアクセスできるように再びアンロックします。
アプリケーションが共用メモリーを使用している場合、その拡張システム・キュー域 (ESQA) の要件、 また実際のストレージ要件を減らす方法について知っておかなければなりません。 いくつもの UNIX システム・サービスが、ESQA ストレージを消費するベース z/OS 機能を使用しています。 このストレージは固定で、仮想記憶域だけではなく、メイン・メモリーを消費します。 仮想記憶域またはメイン・メモリーに制約のあるインストール・バージョンは、 消費する ESQA ストレージの量を制御することができます。
このパネルを使用して、共用メモリー設定を選択します。
このウィンドウの以下の要素について、より詳しいヘルプが用意されています。
共用メモリー・セグメントのページ数 (IPCSHMMPAGES)
アドレス・スペースごとに付加される共用メモリー・セグメント数 (IPCSHMNSEGS)
固有のシステム共通共用メモリー・セグメント数 (IPCSHMNIDS)