ALL31 (非 CICS)
IBM では、ALL31(ON) をデフォルトとしており、これによって指定される AMODE 31 ルーチンの最適化を強くお勧めします。
ALL31(ON) を指定すると、以下のようになります。
- 言語環境プログラム共通ランタイム・ルーチンへの呼び出しの AMODE 切り替えが最小限に抑えられます。たとえば、言語環境プログラム呼び出し可能サービスへの呼び出しでは、AMODE 切り替えは実行されません。
- COBOL では、EXTERNAL データは非制限ストレージに割り振られます。
アプリケーションに以下のいずれかのプログラムが含まれる場合は、チェック・ボックスを使用可能にして ALL31(OFF) を指定する必要があります。
- 24 ビット・アドレッシングを必要とする VS FORTRAN バージョン 1 またはバージョン 2 を使用してコンパイルされた FORTRAN プログラム
- VS COBOL II NORES プログラム
- OS/VS COBOL プログラム
- AMODE 24 COBOL プログラム
これ以外の場合は、デフォルトの ALL31(ON) を使用します。
ALL31(OFF) の使用を必要とするプログラムの場合は、プログラムを更新して、以下の ALL31(ON) のパフォーマンスの考慮事項に示されている設定をお勧めします。
ALL31(OFF) には以下の関連事項があります。
- 言語環境プログラム共通ランタイム・ルーチンの呼び出しの AMODE 切り替えが実行されます。たとえば、言語環境プログラム呼び出し可能サービスへの呼び出しで、AMODE 切り替えが実行されます。
- COBOL では、EXTERNAL データは 16MB 境界よりも下のストレージに割り振られます。
- STACK は自動的に STACK(,,BELOW) に設定されます。
- 言語環境プログラムは、ANYHEAP ストレージではなく BELOWHEAP を事前に割り当てます。
パフォーマンスの考慮事項:
- アプリケーションが AMODE 31 ルーチンのみで構成されている場合は、モード切り替えコードが不要なため、ALL31(ON) を使用した方が処理が速くなり、境界よりも下の使用するストレージも少なくなる可能性があります。
注:
- アプリケーションが、XPLINK(ON) オプション、または XPLINK でコンパイルされた少なくとも 1 つのパーツを含む初期化プログラムによって指定されて XPLINK 環境で実行されている場合、ALL31 ランタイム・オプションは強制的に ON になります。
AMODE 24 ルーチンは、XPLINK を使用するエンクレーブでは許可されません。このアクションを指示するメッセージは発行されません。
- z/OS UNIX システム・サービス考慮事項: ALL31 オプションはエンクレーブに適用されます。